夫は昨年10月に転勤したばかり。
よっぽどのことが無い限り
4月1日付の異動は対象外のはずです。
転勤族の妻である私が外で働くには、
転勤の可能性の低い今がチャンス。
3年振りにハローワークへ行ってきました。
なぜ、求人情報誌を使わず、
ハローワークで仕事探しをするのか。
それには転勤族ならではの
大事な理由があるのです。
転勤族の仕事探しの厳しい現実
転勤族だから外で働きにくいなんて
本当は言いたくないのですが、
現実は厳しいもので
仕事探しにも制約があるんですよね。
ただ、採用する側の立場で考えると、
夫の県外転勤が絡んでくることで
採用しにくい事情もわかるわけです。
企業の採用担当者の立場から考えてみる
例えば、あなたが企業の採用担当者で、
契約期間1年(契約更新あり)の
事務職パートの面接をするとします。
採用数1名に対し面接を受けるのは2名。
【Aさん】
・大卒、既婚者、子供無し
・夫が転勤族で契約更新できるか不明
・民間企業の正社員で10年間の事務経験あり
【Bさん】
・大卒、既婚者、子供無し
・夫の実家暮らしで契約更新可能
・事務は未経験で10年間の接客業経験あり
AさんもBさんも明るく好印象ですが、
1人しか採用できません。
どちらを採用したいですか?
長く働ける人を採用=転勤族は不利
私なら迷わずBさんを採用します。
事務職は未経験だとしても、
その会社で働くのが初めてなのは
AさんもBさんも同じ。
どちらを採用したとしても
一から仕事を教えなければなりません。
それなら長く働ける方が
会社側にしてみれば良いですよね。
もし旦那さんの予期せぬ転勤で
急に仕事を辞められてしまえば、
企業はまた求人募集、書類選考、
面接、教育という労力がかかりますから。
同じくらいの経験や能力であれば、
明らかに不利なのは転勤族の妻です。
1年契約なのに9ヶ月で辞めたことがある
実際に私も産休育休職員の代わりとして、
契約更新無しで1年契約のパートに
採用されたことがあります。
面接の時に転勤のことを何度も聞かれ、
その時は転勤してまだ3ヶ月だったので、
1年以内の異動の可能性は
ゼロでは無いけど考えにくいと
答えていたのです。
面接官の顔が明らかに暗くなったので
不採用だろうと思っていたのですが、
万一、転勤になった場合には
速やかに知らせることを条件に
採用となったんですね。
ところが予期せぬことは起き、
私が仕事を始めて9ヶ月目に
夫の異動の内示が出て
やむを得ず辞めることに。
急なことでかなりご迷惑をお掛けし、
退職した苦い思い出があります。
転勤族妻の仕事の探し方
そんな過去の失敗も踏まえて
仕事を探す時には、
私なりの基準を決めているのです。
・転勤後、半年以内に探す。
・求人情報誌やチラシは見ない。
・ハローワークで探す。
・契約期間は6ヶ月以内。
・契約更新無し。
・公共交通機関か徒歩で通勤可能。
これなら夫の転勤により
急に仕事を辞める可能性は低いはず。
要するに短期の仕事を探すのが
大前提になるんですね。
短期の仕事と言えば、
新聞と一緒に届く求人情報チラシや
求人情報誌によく載っていますが、
私はある理由があって
あえて見ないようにしているのです。
求人情報誌で仕事を探さない理由
短期契約の仕事を探すなら、
日雇いの求人情報も掲載されている
求人情報誌やチラシで探した方が
早いことは早いです。
でも、私は求人情報誌は見ずに、
ハローワークで仕事を探しています。
理由はいくつかあるんですね。
・職員の方に契約条件等を相談できる
・求人情報誌に載らない求人がある
・最新情報を得られる
・地域特有の短期求人情報がわかる
・ハローワーク経由という安心感
やっぱり相談しながら仕事を探せるのは、
転勤族には助かるポイントです。
ただ、時期的にハローワークで
短期求人が見つからない場合には、
最終手段として求人情報誌やチラシで
探すことはあります。
でも、ハローワークで仕事を探す
メリットを知っているので、
最初はハローワークへ行きますね。
ハローワークで仕事を探すメリット
転勤族だからこそ
ハローワークで仕事を探す
メリットはたくさんあります。
地域特有の短期求人情報が助かる
ハローワークの職員の方は
毎年恒例である一定の時期だけ
求人募集が出る可能性の高い
その地域ならではの短期のお仕事を
把握している場合が多いんですね。
例えば、青森だと10月頃から
りんごの箱詰め作業の短期のお仕事が、
毎年恒例で求人がありますよ、とか。
もちろん地域差があるので
必ずしもあるとは限りませんが、
地域特有の短期求人があるか否かを
事前に知れるだけでも助かります。
相談できるから知らない土地でも安心
そして転勤族ならではの悩みですが、
初めて住む場所での仕事探しなので、
求人情報を見たところで会社名は初耳。
住所を見ても地名がわからないので、
勤務地が家から近いのか遠いのか
いちいち地図で確認するため
とにかく時間がかかるわけです。
でも、ハローワークに行くと
自分では探せなかった求人情報を、
地図と照らし合わせながら
教えてくれるので助かります。
地図で見ると遠いように思えますが、
バスで数分で着きますよ、とかね。
それだけでも安心感が違いますよね。
ハローワーク経由で質問できる
ハローワークの求人に応募するには
ハローワークの紹介状が必要。
応募したい会社が見つかったら
職員の方に発行していただくのですが、
その時、ハローワーク側から会社へ、
求人に応募したい人がいる旨を
電話連絡してくれます。
でもその前に、求人票を見た時に
契約条件等で事前に確認してから
応募したい場合もあるわけです。
何か企業側に質問したい場合も、
ハローワークの職員の方を経由して
確認することができるのも
聞きやすくてとても助かります。
実際に私も求人票に書かれていた
「必要な経験等」を見て疑問に思い、
ハローワーク経由で質問したからこそ
応募できた経験があるんです。
「一太郎」問題もハローワーク経由で解決できた
実は先程、9ヶ月で辞めることになった
パートの仕事の話をしましたが、
応募する前に求人票を見たら、
「必要な経験等」には次のような
記載がありました。
「パソコン(一太郎・エクセル・ワード等)
を使用できる方」
一太郎!?今の時代に!?
と民間企業で長く働いていた私は
驚いてしまったのですが、
だんだん減ってきてはいるものの
官公庁や大学などの学校関係だと、
今でも一太郎を使う機会があるのです。
今年、2018年1月に農林水産省で
若い世代からの要望を受けて、
一太郎からWordへ文書作成ソフトを
統一すると発表していたくらいですから、
普通に使われているわけですよ。
30代の私でも一太郎は
さすがに使ったことが無く、
必要な経験等の最初の方に
「一太郎」というワードを見つけて
戸惑ってしまったのです。
それ以外の条件は希望通りだったので、
応募したかったのですが、
「一太郎」で諦めたんですね。
でも、他の求人票を印刷して
ハローワークの窓口で相談した時、
職員の方が私が諦めた求人票を提示し、
勧めてくれたのです。
それで一太郎が使えないことを話したら、
職員の方が電話で確認してくれて、
Wordが使えるなら問題ないとわかり、
無事に応募、採用となったわけですよ。
ハローワークで相談したおかげで
チャンスを逃さずに済みました。
そんな過去の経験もあったので、
今回も迷わずハローワークへ。
3年振りにハローワークへ行ってみた
ハローワークへ行く前に、
短期の仕事を探してみたのですが、
残念ながら時期的にありませんでした。
それで職員の方に希望の条件や
転勤族であることなどを話し
短期の仕事について相談したんですね。
すると職員の方から、
こんな質問がありました。
「早ければ1年で転勤になるということは、
今は3月ですから、半年後に
内示が出ている可能性もあるんですよね?」
その質問で思い出しましたよ。
今、住んでいる地域は、
1年で転勤になる場合が多いことに。
ということは、
契約期間3ヶ月以内で更新無しの所を
探すしかないわけですね。
条件に合う所は残念ながら無かったので、
どうしても仕事をしたいなら
こまめに短期の仕事を探し、
急いで応募するしかないということで
今回の相談は終わりました。
まずはハローワークで相談してみよう
私の場合は今回残念ながら
条件が合わなかったのですが、
転勤族の妻でも外で働きたいと思うなら、
まずはハローワークで相談することを
おすすめします。
今まで3つの地域のハローワークで
相談したことがありますが、
どこの職員さんも
丁寧に対応してくれましたよ。
自宅でパソコンが使えるのであれば、
ハローワークインターネットサービスで
自分が暮らしている地域の
短期のお仕事を調べてから行くと、
スムーズに相談できます。
転勤族だと仕事は探しにくいですが、
全く働けないわけではないので、
ご自分の希望条件に合わせて
探し始めてみてはいかがでしょうか。
さて、私はどうしようかな・・・。